目の病気というと、まず白内障を思い浮かべる方が多いと思います。白内障は年齢と共に必ず誰もがなる病気であるため、全国で年間百万件もの手術が行われており、全ての診療科の手術の中で最も多い手術となっています。白内障とはどのようなものなのか、そしてその治療法について、詳しくご紹介致します。
下のイラストをご覧下さい。左側の1の図は、私達が正常に物を見ている場合の模式図です。私達が見ている景色は、光となって目の中に入ってきて、目の奥にある網膜という光を感じ取る神経に到達します。網膜はこの光を認識して、はっきりと見ることができます。
次に白内障になった場合はどうでしょう。右側の2の図をご覧下さい。白内障は、目の中のレンズ(水晶体)が濁ってくる病気です。これにより、外からの入ってくる光がレンズの濁りで遮られてしまい、光が網膜に届かなくなります。結果的に眩しい、かすむなどの症状が出てきます。白内障とはレンズ(水晶体)が濁ることで、見えにくくなる病気なのです。
顕微鏡で目を診察すると、白内障の進み具合がよく分かります。正常では、私達の黒目は黒く見えます。これはレンズ(水晶体)が透明な上に、目の中は真っ暗だからです。では、白内障ではどうでしょうか。白内障の方の目を診察すると、レンズ(水晶体)が白く濁っているため、黒目が白く見えるようになります。
白内障が進むにつれて、かすんで見える、眩しい、二重に見えるなどの症状が出てきます。このような症状が強くなり、日常生活に支障を来すようになったら、手術を行う適応と言えます。
白内障治療には、点眼治療と手術治療があります。しかし、点眼薬はあくまで白内障の進行を遅らせるだけであり、白内障が治るわけではありません。白内障を治す唯一の方法は手術しかありません。
白内障の手術は簡単に言うと、濁ってしまったレンズ(水晶体)を取り除いて、人工の眼内レンズに入れ替える手術です。下のイラストをご覧下さい。まず、白目と黒目の境界の辺りを2~3ミリ切開します。そこから細い器具を入れ、濁った水晶体を吸い出します。その後、人工の眼内レンズを目の中に挿入して、手術は終了です。手術時間は5~10分程度です。
白内障手術は、器具や術式の進歩によって安全に行えるようになり、今や日帰り手術が当たり前のようにできるようになりました。しかし、手術が終われば、それで終わりというものではなく、手術をした後も合併症などが出ないかどうか注意深く様子を見させて頂き、皆様に「物が見える」ということの幸せを感じて頂けたらと思っています。
【休診日】
火曜午後(手術)/土曜午後/日曜/祝日
受付開始は午前8時30分から、午後は13時30分からになります。
医院名 | あらき眼科 |
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代表者名 | 荒木 豊 |
住 所 | 〒945-0044 新潟県柏崎市扇町1-7 |
電話番号 | 0257-32-8008 |